釜ヶ崎総合年表−1960年代
1960(昭和35)年
- 1月1日 第1次山谷暴動(前年に引き続き、第2次とする見方もある)
- 2月8日 大阪社会学研究会「大阪市西成区福祉地区実態調査」
- 2月9日〜20日 朝日新聞(大阪・柴田俊治記者)「大阪のどん底・釜ヶ崎」ルポ
- 7月26日 第2次山谷暴動
- 8月1日 第3次山谷暴動
- 8月 山谷宿泊人対策協議会発足
- 8月 大阪社会学研究会「第2次釜ヶ崎調査」
- 9月 大阪・西成愛隣会結成
- =関係諸団体が緊密な連携のもとに、地域住民の教養文化の向上及び福祉の増進を図るため隣保事業を積極的に行い、もって地域の環境浄化を図ることを目的として結成されたもので、当初市補助金30万円(35年度)。
- 11月 大阪市民生局 1部9課20係となる(弘済院含まず)
- 国民健康保険全面実施の体制を整えるため保険部を新設。
- 釜ヶ崎地区での物価
- 映画館(封切館)−230円/大工賃金−1,700円/銭湯大人−19円/バクダン(サイダービン1本)25円
1961(昭和36)年
- 7月 釜ヶ崎仲よし子供会誕生
- 3月 西成愛隣会館竣工、事業開始
- 所在地=西成区甲岸町21の市民館に隣接した空地、木造2階建て、延100坪、第1愛隣会館(西成愛隣会館)を36年4月に建設した。この建物は生活指導室、婦人相談室、内職作業室、学習指導室、相談室、診療室など地域のニードを満たす機能を持った施設 建設経費 500万円)
- 4月 西成市民館共同洗濯場設置。利用提供開始(寄付金を財源に洗濯機2台購入、無料で利用に供する。簡宿所では洗濯できない)
- 8月1日 第1次釜ヶ崎暴動発生(3日間)
- 8月4日 府・市・府警本部による「釜ヶ崎対策連絡協議会」発足
- 9月1日 「大阪府労働部西成分室」開設。所在地 西成区東四条3-34
- 西成分室斡旋賃金=定時(土工―940円/運輸−960円/港湾―930円)/オールナイト(土工―1,900円/運輸−2,133円/港湾―1,784円)/阪場・定時−平均900円、飯代200円
- 9月1日 西成警察署に「防犯相談コーナー」開設
- 9月12日 参議院建設委員会議事録 閉3号
- 1961年失業対策事業実施方法と釜ヶ崎
- 9月17日 全日本自由労働組合釜ヶ崎分会結成
- 9月22日 参議院地方行政委員会議事録 閉5号
- 釜ヶ崎集団暴力事件について−警察当局報告
- 10月 新世界浄化対策委員会発足
- 10月1日 大阪府労働部「日雇労働者転職促進訓練事業」発足(期間6ヶ月、1日510円支給、就職決定時に2万円)
- 10月9日 政府次官会議(厚生・建設・労働・文部)でスラム総合対策基本方針を決定
- 10月 西成愛隣会館に西成保健所分室併設。20日より事業開始、西成区甲岸町21、同会館2階
- (37年8月愛隣会館竣工に伴い同会館に移転)
- 10月11日 衆議院予算委員会議事録 8号
- 補正予算反対討議
- 10月12日 衆議院地方行政委員会議事録 6号
- 公安条例
- 10月13日 衆議院地方行政委員会議事録 7号
- 全日自労 公安条例
- 10月17日 衆議院地方行政委員会議事録 8号
- 第1次釜ヶ崎暴動−背景・対応など
- 10月17日 衆議院法務委員会議事録 3号
- 釜ヶ崎事件 被疑者暴行事件
- 10月20日 衆議院石炭対策特別委員会議事録 8号
- 炭鉱の状況
- 10月25日 西成宿屋組合、環境衛生同業組合創立事務所を設け、第1回発起人会を開催(簡宿組合20年の歩み)
- 環境衛生営業適正化に関する法律が制定され、36年1月6日付で大阪府知事が環境衛生同業組合を承認することになったことから。
- 11月9日 大阪市民生局長と西成宿屋組合、釜ヶ崎地区の宿泊業について懇談会を開催。(簡宿組合20年の歩み)
- 11月14日 衆議院法務委員会議事録 8号
- 釜ヶ崎暴動 警察官暴行
- 11月20日 全日自労釜ヶ崎分会「応急宿泊所設置」を要求、西成分室前で座り込み。(朝日新聞)
- 11月27日 読売新聞「波止場」シリーズ連載
- 11月30日 大阪自彊館敷地(938坪、3095.4u)買収完了
- 資金は社会福祉事業振興会から借入
- 12月 西成愛隣会「小口生活資金」制度発足
- =生活資金困窮者(世帯持ち 3,000円 単身者 1,500円)無利子、無担保、保証人なしで貸し付け開始。資金150万円
- 12月7日 西成宿屋組合(会員数106名)解散総会。環境衛生同業組合へ移行
- 簡宿組合事務所=西成区西入船町3番地(市民館の2階にあったこともある)、組合員数131名。(簡宿組合20年の歩み)
- 12月8日 衆議院社会労働委員会議事録 13号
- 釜ヶ崎視察報告
- 12月8日 衆議院社会労働委員会議事録 9号
- 釜ヶ崎視察報告
- 12月12日 簡宿組合、西成保健所と無許可営業者対策について意見交換。
- 保健所は、現在の無許可業者を出頭させ、建築、消防、衛生面について積極的に指示し、改良しだい許可申請させるようにしていると説明。(「簡宿組合20年の歩み」なお、同書に、「大阪市は条例で西成区の釜ヶ崎地区以外に木賃宿の営業を許可しなかったので、簡易宿泊所の存在は大阪府下においては当地だけであり、−全国から蝟集する労働者のための宿泊施設を民間の手に期待されたのである。人口の増加で宿泊施設が不足したので、急造の建物で簡易宿業務が増加したのは当然のことであった」との記述がある。大正15年10月25日府令第157号宿屋営業取締規則で「木賃宿」の名称が「簡易宿」と改められ、新市内に於ける営業許可地が定められているが、西成区以外にも許可地が認められている。その後市条例で許可地が定められたかどうかは未確認、調査中である)
- 12月15日 宿泊対策懇談会開催
- 会場西成警察署。官庁関係7名、組合側11名、全日自労釜ヶ崎分会3名(簡宿組合20年の歩み)
- 12月20日 大阪自彊館 「和光寮」宿舎1棟増築
- ブロック造 延32坪竣工 定員32名増員
- 12月30日 東萩公園(三角公園)に「無料宿泊用テント3張」開設(朝日新聞)
- 管理は総評大阪地評(1月3日まで)。150名収容。府市協調(府はテント、市は公園提供)。50名を「梅田厚生館」「東成寮」に収容
- 12月31日 アブレ労働者50名を「梅田厚生館」に収容(朝日新聞)
- その他
- 釜ヶ崎簡易宿泊所−175軒中無許可営業49軒
宿泊料 1泊100円−153軒/80円−20軒/50円−2軒
茂木草介、テレビドラマ「釜ヶ崎」で芸術祭賞
1962(昭和37)年
- 1月24日 衆議院本会議議事録 7号
- 代表質問
- 1月25日 「裸の会」初会合(31日結成式、3月雑誌「裸」創刊号)
- 1月30日 あいりん学園のパイプ校舎完成(西成警察署前)
- 1月30日 衆議院社会労働委員会議事録 2号
- 特別地区労働福祉対策費
- 2月1日 あいりん学園54名で開校
- 西成区海道町「西成警察署」前に仮校舎建設。不就学児小・中生徒56人収容。(37.8.8 愛隣会館へ移転。38.3.廃止)
- 2月20日 衆議院予算委員会第一分科会議事録 2号
- 釜ヶ崎対策予算について
- 2月23日 簡宿組合「組合情報第3号」で「宿泊規定」を各組合員に伝達
- 3月1日 衆議院法務委員会議事録 10号
- 釜ヶ崎対策予算について 2
- 3月6日 参議院地方行政委員会議事録 12号
- 警察官の待遇
- 3月 全日自労釜ヶ崎分会解散
- 4月4日 衆議院内閣委員会議事録 23号
- 政府刊行物
- 4月25日 大阪市長、簡易宿所経営者を「生活指導員」に委嘱
- (宿泊者の生活内容をもっともよく知っている経営者にその生活相談と指導を委嘱すれば実行が上がるとの見知から委嘱したもの。指導要領は大阪市民生局が作成・配布。)
- 4月 釜ヶ崎銀座「完全舗装・水銀灯139基」
5月1日 大阪府労働部内に「西成労働福祉センター設立準備事務局」
- その他
- 三角公園に移動テレビカメラ車
防犯コーナー主催の「映画の夕べ」「音楽の夕べ」の取り組み始まる
- 5月 「釜ヶ崎」対策連絡会設置
- =府・市・府警・労働局の関係課長級で構成。7日、第1回会議開催、主として運営要綱を審議
- 5月20日 私立「東萩託児園」開園
- 6月 西成分室の期限切れをめぐり、地元に西成労働福祉センター設置反対運動おこる
- 6月 簡易宿泊所へ西成警察署から週刊誌を配布、宿泊者へ回覧する取り組み始まる。(簡宿組合20年の歩み)
- 6月30日 防犯コーナー主催「労働者野球大会」
- 8月8日 愛隣会館竣工(当時西成愛隣会館との関係で第2愛隣会館とも称した)
- 事業開始=西成区東田町73-1 36年8月発生した「釜ヶ崎」事件後急激に高まった「地区改良、福祉対策拡充」の世論にこたえて設置したもので、地区における民生・衛生・教育などの各分野を総合した福祉センターの使命をもっている。主な設備は、西成保健所分室、相談室(婦人、戸籍、住民登録、防犯、生活保護、児童、更生保護)。西成警察署前の不就学児対策の「あいりん学園」を同会館の4,5階に移転、屋上は簡易運動場となる。
西成愛隣会館は愛隣会館付設授産場として再発足(生活及び学習指導の事業は、愛隣会館へ吸収)
- 8月15日 「労働者慰安の夕べ」開催(簡宿組合20年の歩み)
- 9月20日 釜ヶ崎東萩町公園「テレビ答・ステージ完成」
- 9月20日 参議院社会労働委員会議事録 閉1号
- ドヤ街対策・昭和38年度予算
- 9月21日 労働省、西成労働福祉センターの無料職業紹介を認可
- 10月 愛隣会館に「ベビーセンター」設置
- (運営主体は西成愛隣会。定員50人。保育料 月 1,600円)
- 10月 馬渕生活館第1期工事竣工
- (事業開始37.12 建設経費102,926,811円 浪速区馬渕・水崎両町のスラム街の環境改善と当該居住世帯の入居、更生施設として建設したもので、主な施設は、保育所、宿泊室、授産及び学習室がある。)
- 10月1日 (財)西成労働福祉センター設置。大阪府労働部西成分室廃止。西成区東入船町23に設置(38年5月移転)
- 10月 愛隣会館内に「あいりん貯蓄組合」業務開始=国民貯蓄組合法により設立(通称あいりん銀行)
- 11月3日 西成署、求人業者に「人夫のトラック輸送」を厳禁と
- 12月 西成署、簡易宿泊所止宿労働者より「生活相談連絡員116名」を決定
- 12月 労働センター「転職促進訓練生」22名決定
- 12月 愛隣寮(37年7月9日「山田ビル」を買収)、改修終了し事業開始。市立愛隣寮(50.12.廃止)
- =住宅に困窮する地区在住家族持ちの低所得者に宿所を提供し、自立更生をはかる。定員70世帯、買収及び改修費 53,832,777円 事業開始 昭37.12。1階に西成警察署東田町派出所、西成愛隣会生活指導員室(簡宿組合事務所=竣工した愛隣寮内に事務所を借用する件について再三交渉の結果8月1日付で大阪市より使用許可が出たので、同所に事務所を移転=簡宿組合20年の歩み)
- 12月 みなと宿泊所竣工
- =事業開始38.2 人口、家屋ともに密集した地区の分散、縮小策並びに港湾労働者の確保のため建設したもので、単身労働者(定員230人)に宿所を提供。その自立更生を図っている。運営は大阪港湾福利厚生協会に委託 建設費47,113,322円
- 12月7日 衆議院法務委員会議事録 8号
- 暴力団取り締まり
- 12月17日 大阪救世軍、都島に「無料宿泊所」開設
- 12月19日 西成署「当たり屋5名逮捕」
- 12月 大阪市民生局「あいりん学園クリスマス・パーティ」
- 12月24日 西成青少年浄化協議会「モチつき大会」
- 12月28日 大阪市民生局「ドヤ住まいの老人に年忘れ老人慰安会」
- 12月31日〜1月3日まで「青カン(野宿)労働者」を梅田厚生館・なにわ寮・自彊館へ。延べ363名(朝日新聞)
1963(昭和38)年
- ベトナム戦争・ケネディ大統領暗殺・「売血400cc=1,000円」
- 1月4日 本田良寛「済生会今宮診療所所長」に就任。初診察
- 1月5日 篠田自治大臣兼国家公安委員長、釜ヶ崎視察
- 1月5日 釜ヶ崎労働者、相馬六郎「ガリ版新聞・釜ヶ崎」創刊
- 1月20日 大阪市民生局「あいりん寮内に遊戯センター・あいりん文庫」を設置
- 1月23日 大阪府田中副知事、西成労働福祉センターの件で、地元各種団体と懇談
2月 釜ヶ崎で「大阪中華麺販売員医療互助会」済生会今宮診療所と診療契約し、発足
- 2月2日 衆議院予算委員会議事録 5号
- 所得格差
- 3月 大阪社会学会「簡易宿泊所利用者調査」大阪市委託調査
- 3月 釜ヶ崎の劇団「くるま座」10周年記念公演
- 3月 愛隣会館「吉村資金」制度発足
- =「吉村キタノ」氏の寄付金100万円を財源に、最高3口15,000円貸し付け、自立世帯更生資金(住宅の権利金・保証金・生業資金)に活用
- 3月1日 参議院農林水産委員会議事録 14号
- 農業改善普及員 処遇
3月20日 大阪市立みなと宿泊所完成(240人収容、1泊60円)
- 4月 愛隣会館ベビーセンター、同会館附設保育所として許可される
- あいりん小中学校の独立(定員→ベビーセンター 30人、収容力→あいりん小中学校 160人)
- 5月 全国港湾労働組合建設支部西成分会機関紙「大阪城」創刊
- 5月 西成区長と西成保健所長の連名で愛隣地区対策連絡会を開催
- 釜ヶ崎の医療対策について)患者が医療費に困る場合(金がなくて、民生保護法の適用も受けられない場合)は、愛隣会館、労働福祉センター、西成警察、そのほか役所関係の施設や民生委員が、“診療依頼券”なるモノを発行することにした。医療費に困っている患者には、あなたを信用してお貸しします、ということにした(借用書方式の開始)。
- 5月7日 衆議院地方行政委員会議事録 20号
- 警察 戸口調査
- 5月12日 第2次釜ヶ崎暴動 長雨と日曜日で「アブレ労働者」800名投石
- 5月 財団法人西成労働福祉センター新庁舎完成「落成式」(旧西成区東入船町)
- 5月17日 第3次釜ヶ崎暴動 夜勤求人のトラブルで
- 6月 西成労働福祉センター、新庁舎で業務開始
- 6月 馬渕生活館第2期工事竣工
- (事業開始 38.8 建設経費 121,332,242円 浪速区馬渕・水崎両町の立ち退き、1期共 施設定員 342世帯)
- 6月3日 衆議院文教委員会議事録 20号
- 教科書無償化
- 6月24日 衆議院大蔵委員会議事録 38号
- 戦時補償
- 6月27日 参議院法務委員会議事録 23号
- 吹田事件 裁判
- 7月1日 参議院本会議議事録 31号
- 失対事業 スラム対策
- 7月18日 大阪府労働部西成分室を撤去
- 8月 大阪自彊館 本館施設RC造化第一期改築工事着工
- 10月10日 西成労働福祉センター、「常傭化支度貸付金貸与(1万円)、常傭化援助支度金(5千円)」の制度を発表
- 11月25日 釜ヶ崎にヤミ手配師組織「近畿労生協会」
- 12月 大阪自彊館 家族寮「向上館」閉鎖
- 12月29日〜1月3日 今宮診療所所長が、防犯コーナーに出張して「年末年始医療対策」を始める。
- 12月31日 年末アブレで1,000名騒ぎ、投石
- 「西成区環境改善地区の社会医学的実態調査」実施。大阪市が社会医学研究会に委託(済生会今宮診療所成人通院患者の社会医学的実態調査)
1964(昭和39)年
- 10月1日 東海道新幹線スタート/10月10日 第18回オリンピック東京大会(〜10月24日)/環状線新今宮駅開設
- 1月1日〜3日間 アブレ労働者を「なにわ寮・自彊館・梅田厚生館」に収容。延べ299名。(朝日新聞)
- 3月 「大阪市西成区愛隣地区(通称釜ヶ崎)における売血の社会医学的実態調査」実施(社会医学研究会に大阪市衛生局委託)
- 3月5日 参議院社会労働委員会議事録 10号
- 港湾労働者の状況
- 4月7日 参議院社会労働委員会議事録 19号
- 麻薬
- 5月20日 大規模ヤミ暴力手配師組織「近畿労生協会」手入れ
- 5月31日 西成署「簡易宿泊所調査」14,071名宿泊と
- 6月2日 参議院社会労働委員会議事録 29号
- 売血問題
- 6月24日 「釜ヶ崎現地報告シンポジウム」
- 大阪府医師会館において、主催朝日新聞厚生文化事業団、後援大阪府・大阪市。過去3ヵ年活動の評価と総合的対策立案のための開催
- 6月27日 衆議院決算委員会議事録 29号
- 売血問題衆議院
- 7月3日 厚生省、全国主要都市簡易旅館街9ヶ所に公営住宅「厚生ホーム」建設計画を発表
- 7月20日 毎日新聞、釜ヶ崎「黄色い血」の売血経験者3,000名と
- 7月 ストーローム宣教師、釜ヶ崎へ
- 8月 「地区簡易宿所利用実態報告」「不良住宅地区整備方式樹立調査」として大阪府建設局実施
- 9月 三角公園に大型テレビ設置
- 9月1日 「演芸慰安の夕べ」開催(簡宿組合20年の歩み)
- 9月10日 西成労働福祉センター「日雇労働者健康保険・日雇労働者失業保険」の業務を開始
- 9月30日 衆議院法務委員会議事録 48号
- 派遣委員報告
- 10月1日 愛隣寮入居開始(月800円〜1,200円)
- 11月 釜ヶ崎人口増加の傾向、ドヤの増改築ブーム
- 12月1日 西成労働福祉センター「自彊館・みなと寮・浪速寮」と協議
- 12月23日 防犯コーナー、釜ヶ崎の子供450名にケーキ
- 12月26日 相馬六郎「新聞釜ヶ崎50号記念批判会」
- 12月29日〜1月3日 「年末年始医療対策」(朝日新聞)
1965(昭和40)年
- 釜ヶ崎の「ガンジー先生死亡」、大正13年より労働者相手の守屋医師
- 2月15日 衆議院決算委員会議事録 4号
- 売血
- 3月 弘済院長柄分院廃止
- 4月 今池生活館竣工。事業開始
- 40.6 家族持ちの低所得者で住宅に困窮する者(定員30世帯)に宿所を提供し、その自立更生を図る。保育所併設 建設費 71,740,830円
- 5月7日 参議院社会労働委員会議事録 16号
- 港湾労働法案
- 6月 大阪市立今池生活館開所。市立今池生活館保育所開所
- 6月 西成警察署調査(簡易宿泊所214軒―15,851名、日払いアパート 40軒−1,855名、バラック153軒−536名
- 8月20日 慰安の夕べ
- 「西成区萩町公園にて西成警察署後援のもとに慰安の夕べという名称にて松竹演芸部の優秀の芸人数名来たり、その熱演の演芸ぶりに数千の労務者等の観賞あり、−組合としては今や年中行事の最大の一つになりました」(簡宿組合20年の歩み)
- 9月 西成消防署調査「建築法違反のドヤ58軒」
- 11月 ドヤ街不景気風、労働者激減
- 11月 大阪自彊館本館敷地買収後3年間に及ぶ寮舎改築工事完了
- 原資1億6千万円 老朽施設改善補助、日本自転車振興会助成、お年玉年賀はがき寄付金、共同募金配分金、社会事業振興会、国民年金、大阪府振興基金、大阪市からの借入金、篤志家寄付金
- 12月 大阪自彊館、大阪府の越年対策として200人収容の要請を受ける
- 12月22日 衆議院法務委員会議事録 2号
- 新東洋硝子大阪工場 労働争議
- 12月25日 衆議院法務委員会議事録 5号
- 新東洋硝子大阪工場 労働争議 2
- 12月28日 参議院社会労働委員会議事録 2号
- 新東洋硝子大阪工場 労働争議 3
- 12月29日〜1月3日 「年末年始医療対策」
- 12月30日 西成署「泥酔保護−2,054、家出人保護−125、行旅病人−1,975、変死人−84名」と発表
- 40年度「地区における人口と生活及び施設利用実態調査」大阪社会学研究会へ大阪市民政局委託
40年度「大阪市西成区環境改善地区の社会医学的実態調査」(済生会今宮診療所通院患者−1,結核、性病による届け出患者及び入院、保護、依頼患者における動態について。2,精神病、精神神経症及び人格異常について−)社会医学研究会に市民政局委託
1966(昭和41)年
- 南海電鉄新今宮駅設置
- 1月6日 早川労働大臣釜ヶ崎視察「総合福祉施設をつくる」と
- 1月30日 西成署調査
- (簡易宿泊所225軒―12,855名=内訳 男−10,795、女−1,446、子供−614。 日払いアパート275軒、旅館55、バラック150軒、共同住宅 55軒)
- 2月 愛隣会館附設授産場跡を改修、あいりん保育園として発足
- 改修費 100万円 乳児 50人 運営主体は西成愛隣会。託児料給食費計100円(日) 徴収
- 2月 西成市民館付設保育所を東田保育所と改称分離
- 2月3日 参議院社会労働委員会議事録 4号
- 新東洋硝子大阪工場 労働争議 4
- 2月8日 「スラム街解消に取り組む」閣議決定
- 2月25日 衆議院本会議議事録 19号
- 代表質問
- 2月28日 衆議院予算委員会第三分科会議事録 4号
- 警察官 拳銃の小型化
- 3月1日 大阪市立中央更生相談所設立
- (旧梅田厚生館と更生施設豊崎寮、医療保護施設弘済院長柄分院を統合。大淀区長柄中通2-9へ移転)
- 3月15日 第4次釜ヶ崎暴動(坂本酒店店員と労働者トラブルで)
- 4月 みなと宿泊所 使用料改正。現行1人1泊60円を1人1泊70円に改正
- 4月 大阪自彊館 本館寮舎 防火設備完成
- 非難袋、縄梯子、火災報知機、消火栓、消火器、非常用水槽(中庭貯水槽48t)の配備と設置
- 4月1日 阿倍野公共職業安定所西成労働出張所を、港湾労働法施行に伴い「大阪港労働公共職業安定所西成出張所」と名称変更
- 5月6日 警視庁調査
- あいりん地区=10,148世帯、47,518名(男−33,212、女−14,306)、未登録人口約2万。簡易宿泊所−256軒、12,855名。
山谷地区=8,180世帯、35,489名(男−22,290、女−13,199)、未登録人口約1万人。簡易宿泊所−189軒、12,700名。
- 5月10日 衆議院決算委員会議事録 25号
- 売血問題
- 5月28日 第5次釜ヶ崎暴動(ニコニコ碁会所火事。消防車遅いと)
- 5月31日 衆議院地方行政委員会議事録 37号
- 横須賀のデモ
- 5月31日 参議院石炭対策特別委員会議事録 14号
- 産炭地 釜ヶ崎
- 6月 大阪市立大学釜ヶ崎研究会調査結果発表
- 6月2日 参議院文教委員会議事録 18号
- 国立劇場 歌舞伎
- 6月7日 衆議院法務委員会議事録 43号
- 執行吏制度改正問題 立ち会い屋
- 6月13日 「どんぞこのこども−釜ヶ崎の徳風学校記」 碓井隆次著 教育タイムス社 刊行
- 1968年3月1日第4版(普及版)刊行
- 6月15日 「釜ヶ崎」を「あいりん地区」に改称
- 6月21日 第6次釜ヶ崎暴動(パチンコ店「第一ホール」で玉の出が悪いと)
- 6月27日 参議院商工委員会議事録 33号
- 進歩と調和
- 7月 国鉄関西本線、南海電鉄天王寺線、同阪堺線に防護柵
- 7月5日 大阪港安定所アブレで1,000名騒ぐ
- 7月11日 第7次釜ヶ崎暴動(雨の中求人者とトラブル)
- 7月15日 「西成に残酷病院」大阪府衛生部医務課が実態調査
- 7月26日 参議院社会労働委員会議事録 2号
- 港湾労働関係 付録 夫役と労災認定
- 7月29日 衆議院運輸委員会議事録 2号
- 港湾労働法関連
- 8月20日 第8次釜ヶ崎暴動(早朝求人トラブルで)
- 8月26日 第9次釜ヶ崎暴動(腐ったスイカの件で)
- 9月 市立中央更生相談所附属病院業務開始
- 9月2日 鈴木厚生大臣「山谷・釜ヶ崎地区の医療を無料に」
- 9月26日 第10次釜ヶ崎暴動(4日続きの長雨で「仕事よこせ」と)
- 10月11日 参議院運輸委員会議事録 閉2号
- 港湾荷役に関する件
10月16日 第11次釜ヶ崎暴動(通行中の車両に投石)
- 11月8日 衆議院大蔵委員会議事録 9号
- 独禁法
- 11月18日 山手労働大臣「あいりん地区にマンモス職安作る」と
- 11月 釜ヶ崎に防犯テレビカメラ2台設置
- 12月27日 釜ヶ崎労働者激減。約三分の一が飯場で越年
- 12月29日〜1月3日 「年末年始医療対策」
1967(昭和42)年
- イタイイタイ病・阿賀野川水銀中毒事件/四日市喘息患者 大気汚染公害訴訟を起こす/釜ヶ崎出身という歌手、三音英次「釜ヶ崎人情」でデビュー/釜ヶ崎好景気で、土工1,500円/大阪府労働部「大阪港労働者をバス輸送」
- 3月18日 衆議院社会労働委員会議事録 2号
- 労働大臣所信 関連予算概要
- 3月23日 参議院社会労働委員会議事録 2号
- 労働大臣所信 関連予算概要
- 3月29日 衆議院建設委員会議事録 3号
- 改良住宅
- 4月 センター寄場に「洗濯場、手洗場」設置
- 4月1日 大阪自彊館後援会 発足
- 会長 左藤 行子(左藤 義詮前知事夫人)・ 副会長 中馬 富美子(中馬 馨前市長夫人)・ 副会長 小田原 みつ代(久保田鉄工且ミ長、大阪商工会議所会頭 小田原 大造氏夫人)・ 監事 落合 愛子(鐘紡取締役 落合 九一氏夫人)
- 4月24日 大阪府労働部にあいりん対策として「職業対策課」設置
- 5月 釜ヶ崎出身という歌手、高石友也、三角公園で歌う
- 5月22日 参議院予算委員会第四分科会議事録 1号
- 労働省予算概要
- 5月23日 参議院決算委員会議事録 10号
- 労働対策
- 6月2日 第12次釜ヶ崎暴動(丸福食堂で70円の酒代でトラブル。千成ホテルほかセンター周辺のドヤに投石)
- 6月6日 衆議院社会労働委員会議事録 16号
- 6月暴動 万博の影響は
- 6月8日 衆議院内閣委員会議事録 16号
- 港湾労働 直接雇用
- 6月20日 衆議院法務委員会議事録 23号
- 当たり屋
- 6月22日 参議院社会労働委員会議事録 17号
- 雇用促進事業団 予算
- 6月27日 大阪市民政局に「あいりん地区担当主幹」を置く
- 6月 南海電鉄阪堺・天王寺線に「投石防止ネット」完成
- 7月1日 大阪自彊館 救護施設「白雲寮」開設
- 更生施設「自彊寮」から分離(70人)
- 7月19日 参議院石炭対策特別委員会議事録 11号
- 産炭地 教育
- 7月25日 大阪府労働部、大阪駅前に「万国博関係労働公共職業安定所」を開設
- 11月10日 参議院社会労働委員会議事録 閉3号
- 派遣委員報告
- 12月27日 西成署調査
- =日雇労働者(11,585名−女1,343)、泥酔保護−3,375、行旅病人−1,668、変死49、精神異常−73名)
- 12月29日〜1月3日 「年末年始医療対策」
1968(昭和43)年
- 1月28日 大阪港労働者輸送バス「未登録労働者」も乗せる
- 2月29日 参議院社会労働委員会議事録 2号
- 厚生省予算概要
- 3月 大阪市環境改善地区総合実態調査
- 3月13日 衆議院予算委員会第三分科会議事録 2号
- 山谷 釜ヶ崎 対策概要
- 3月14日 衆議院予算委員会第三分科会議事録 3号
- 生活保護 失対 雇用促進事業団
- 3月16日 衆議院予算委員会議事録 17号
- 予算審査報告
- 4月 大阪社会医療センター建設着工
- 4月10日 参議院予算委員会第三分科会議事録 1号
- 貧困居住 万博交通網整備
- 4月15日 参議院予算委員会議事録 20号
- 不良住宅改良
- 4月18日 参議院大蔵委員会議事録 16号
- 基礎控除
- 5月9日 参議院商工委員会議事録 17号
- 万博工事の影響
- 5月29日 大阪府労働部「大阪西成簡易宿泊所・南山寮」新設
- 大阪自彊館敷地内で経営を委託。定員264人。宿泊料は自彊館と均衡をとって1泊125円、食事は朝食70円、夕食120円。8人部屋
- 6月21日 西成保健所「奔馬性結核・釜ヶ崎に流行」と発表
- 8月2日 衆議院本会議議事録 2号
- 故議員和爾俊二郎君に対する追悼演説
- 8月21日 大阪府公安委員会「釜ヶ崎デモ」許可
- 8月 更生施設淀川寮開設
- 10月 「ここに光を求めて−忘れられた釜ヶ崎の子等と共に」 永田道正著 文化出版社 刊行
- 10月 西成区史 西成区市域編入40周年記念事業委員会 刊
- 西成区史付録年表/西成区史 なお、39頁「あいりん地区の呼称」の部分は認識に誤りがあるので、当ホームページ「基礎知識−呼称について」を確認してください。
- 12月2日 大阪自彊館本館施設全面改築完成式
- <57年間の利用者20万人、宿泊延人数760万人>
- 12月18日 参議院決算委員会議事録 2号
- 万博工事の影響
- 12月28日 大阪府・市「愛隣地区年末特別対策」実施(朝日新聞)
- 12月30日 西成警察署調査「今冬 22,329名が釜ヶ崎で越年」(朝日新聞)
- 西成労働福祉センター、年末宿泊所斡旋324名
- 12月29日〜1月3日 「年末年始医療対策」
1969(昭和44)年
- 1月 大阪社会学研究会「簡易宿泊所調査」
- 1月18日 愛隣総合センター起工式
- 2月4日 衆議院社会労働委員会議事録 1号
- 労働省予算概要
- 2月18日 参議院社会労働委員会議事録 2号
- 労働省予算概要
- 2月26日 衆議院建設委員会議事録 5号
- 不良住宅問題
- 2月26日 衆議院予算委員会第一分科会議事録 3号
- 同和地区対策
- 4月24日 参議院建設委員会議事録 13号
- 改良住宅
- 5月 全港湾建設支部西成分会結成
- 5月6日 参議院文教委員会議事録 13号
- 教職員加配
- 6月1日 大阪市建築局戦後初の「簡易宿泊所立ち入り検査」を実施
- 10月17日 あいりん「ちびっ子広場」開設
- 12月29日〜1月3日 「年末年始医療対策」
- 12月 西成署調査
- =泥酔保護−2,648、行旅病人−1,199、変死人90、釜ヶ崎人口44,000名中18,000名が労働者、簡易宿泊所-227、一般アパート−279、旅館−47、日払いアパート42、バラック-27。