43-参-農林水産委員会-14号 昭和38年03月01日

 

昭和三十八年三月一日(金曜日)

   午後一時三十一分開会

  ―――――――――――――

  

  本日の会議に付した案件

○理事の辞任及び補欠互選の件

○農業改良助長法の一部を改正する法

 律案(内閣提出)

  ―――――――――――――

 

○天田勝正君 先ほど指摘いたしましたことは、私としてはきわめて重要に考えております。それはどうも、これは等申という形ではございませんけれども、農林省におかれて賃金管理研究所に委託をされて、委託されて出てきた答えというものがここへ提示されておる。その中のものがさっぱり農林省の中でこなされておらない。こういうことになると、どうも従来日本の役所の悪い癖である技術職あるいは技術的な職務の者に対する冷淡、こういうものが現われてきておる、私はそういう見方を実はするわけであります。

 これとは別個でありますけれども、過日私は委員長を通じて資料の要求をいたしました。それは農林省関係の各委員会の処遇はいかが相なっておるか、その比較表を出してもらいたいと言うて要求したのでありますけれども、いまだ提出されておりません。これもけしからぬ話なんです。この際なぜさようなことを言うかといえば、たとえば政府に各極の委員会がありますが、行政委員会もあるし、調査委員会も審議委員会もある。しかし名前は別だけれども、まあ大蔵官僚が大かた横すべりする、あるいはその出身者が多い日銀政策委員というのは井常勤です。常勤なら私は今ここで比較しません。ところが非常勤の日銀政策委員は三百六十万で、それで手当が八十何方ですか、ということなんです。およそ責任の度合いといえば、日本では総理大臣が一番責任の度合いが高いはずなんだけれども、はるかにこれよりこえておるんですね。ところがこれと比較して農林省のほうの漁港審議会委員なんていうのは、きわめて技術的で、そうして議運においても、私は議運の理事も兼ねておりますけれども、議運においても漁港審議会委員が出席が悪くてまことに不勉強だという議論は一ぺんもあったことはない。ところが、そのほうは日額千六百円でしょう。おそくなって帰れぬとき、木賃宿か釜ケ崎かなんかああいうところなら泊まれるかもしれぬけれども、まともなところへは泊まれないような差がある。これは実に唐突な例のようだけれども、ここに技術者、そういう高いほうの審議会委員でさえもこういうえらい冷遇されておる。だから、私は毎日農民に接して、寒いこのごろであっても、ほっぺたがち切れるような中に自転車あるいはオートバイを飛ばして指導に歩かなければならない農業改善普及員のごときは、うちの中で暖冷房の中にいるよりも、それだけでも待遇をよくしてしかるべきだ、基本的な考えをそういうふうに持っておるわけです。ところが一向、さっき指摘しましたように、どうも調査は十分でない、実質的に不遇であると指摘されておるけれども、その不遇の状態はさっぱり知らない。まことに遺憾であります。さっそく調査して下さい。これは注文しておきます。

 そこで次に、実際の金銭的な処世でないけれども、その次に指摘されております研究職との相違点、これは次のごとく書いてある。「試験、研究機関のように、分化した単一の形態では進め難い。また方法的にも直営によることは少く、多くは農家に委託して実施するので、経済的負担が農家にかかることから、その進行の困難さは試験場や研究室で専従できる研究職と趣を異にする。改良普及員は普及事業を遂行するためには、この困難を打開しなければならない。」こう言っておるんですが、その困難を打開するのはどうしたらよろしいかということです。どうですか。

  〔委員長退席、理事堀木立案古着席〕

 

○説明員(原政司君) ただいま御指摘がございました試験場の試験研究と普及員が、あるいは普及職員が行なっております調査研究と申しますか、そういうものとの間に、いろいろ異なっておりますし、また非常にむずかしい点があるということでございますが、御説のとおりでございます。その点につきましては、試験場でいろいろ御研究をいただきました諸成果を農家の圃場で組み立てまして、そして農家にいろいろやっていただいて確信を持っていただき、また現地で普及性のあるものに組み立てて参るというのが重要でございますので、農林省といたしましては、都道府県の試験場に対しまして総合助成という形で、さような試験を農家の庭先で行ないます際に必要な経費を助成をいたしております。