『住宅』15巻5号 通巻164号 1966年5月10日発行 社団法人 日本住宅協会
スラム特集-住宅の底辺
写真集・・・・・・・・・・スラム研究グループ/p41~46
概論・・・・・・・・・・スラム研究グループ/p2~13
はじめに/スラムの実態-その多面性/
スラムとは何か/(1)スラム発生の契機/(2)スラムになる土地の条件/(3)スラムを構成する人々/
スラムの種類-その問題点/(1)同和型スラム/(2)バタヤ型スラム/(3)ドヤ型スラム/(4)老朽型スラム/(5)災害型スラム/(6)朝鮮人スラム/(7)木造密集スラム/(8)農山漁村スラム
日本のスラム対策/(1)戦前の改良事業/(2)戦後の改良事業/(3)住宅地区改良法の制定
スラムの生成史・・・・・田代国次郎/p14~27
スラムの機能と分類・・・・磯村英一/p28~40
不良住宅地区 改良の基本的考察・・・・住田昌二/p47~55
スラム研究史と文献目録・・・・スラム研究グループ/p56~59
スラム研究の方法論(編集後記)-私達自身の未来のために・・・・スラム研究グループ/p60~66
『住宅』創刊号 1952年7月1日発行
社団法人 日本住宅協会 定款
第1章 総則
(目的)
第1條 本会は、世論を喚起して住宅政策を推進することにより、住宅問題の解決促進と住生活水準の向上をはかることを目的とする。
(名称)
第2條 本会は、社団法人日本住宅協会と称する。
(事務所)
第3條 本会は、事務所を東京都内に置く。
(支部)
第4條 本会は、都道府県その他必要な地に支都を置く。支部は、第五條に掲げる事業の一部を実施するものとする。
前二項に定めるものの外、支部に関する規定は、別にこれを定める。
(事業)
第5條 本会は、第一條の目的を達成するために、左の事業を行う。
一 国会、政党、政府、地方公共団体等に対し、住宅政策に関して建策すること。
二 住宅問題に関する啓蒙、宜伝及び世論の推進を行うこと。
三 住宅関係諸団体と協力提携すること。
四 機関紙の発行及び図書等の刊行を行うこと。
五 住宅問題に関する調査及び研究並びにその成果の普及を行うこと。
六 資料の蒐集及びその公開を行うこと。
七 その他本会の目的を達成するために必要な事項を行うこと。
第2章 会員
(会員の種類)
第6條 会員を分けて左の三種とし、正会員を民法上の社員とする。
一 正会員 二 名誉会員 三 賛助会員
(正会員)
第7條 正会員は、本会の目的に賛成する地方公共団体、公益的団体、住宅を提供する団体(甲と総称する。)及び個人(乙と称する。)とする。
(名誉会員)
第8條 名誉会員は、本会の目的達成のための功績顯著な者であつて、総会の決議をもつて推挙された者とする。
(賛助会員)
第9條 養助会員は、個人叉は団体で本会の事業を賛助するものとする。
(入会の手続)
第10條 正会員又は賛助会員になろうとする者は、正会員二名以上の紹介で入会申込書に別に定める入会金を添えて本会に申込み、理事会の承認を受けなければならない。
編集後記
▼日本住宅協会の発足は本年の三月一日であつた。アメリカで発行されているジヤーナル・オヴ・ハウ・ジングの四月号は、世界の住宅の特集号を出し、日本の部はミネソタ大学の政治科学の教援G・A・ワープ氏が執筆しているが、その最後は早くも日本住宅協会の設立を伝え協会は日本に於けるNAHOの役割を演じるものだと結んでいる。これを読んでジヤーナリズムの世界的手際よさに驚嘆させられると同時に、わが機関誌創刊の後れたことに恐縮している。然し機関誌「住宅」は七月を以つて創刊の運びになつたことは、そして機関誌のもつ役割りを深思するとき、始めてわが協会は足を地に、大衆とともに進むことが実証されたことになり、会員と共に大いに喜びたい。
▼さて機関誌「住宅」の中味のことになるが、会の設立当初から編集については多くの人によつて種々論議されてきた。論議の一方の極は、広く大衆性をもたし、庶民階級向きの住宅の各種タイプや住い方、安価な家の建て方等を図面や写眞を中心に編集し、誰でもが喜んで安易に手に出来るもの、つまりは「暮しの手帖」式なものとせよということ、その対極の意見は、住宅問題だけで独立した大衆性をもつた雑誌はむづかしい、例えば「世界」三月号の“東京の屋根の下”のような編集も、あれが総合雑誌の中の部分であることによつて読まれるのに過ぎない、それより機関誌本来の在り方を貫き、先ず何よりも会員のための雑誌を作り、研究と啓蒙とをいれて行けと云うものであつた。大衆性と“店頭に出して売れる“という商業性の混同、安易にねころび乍ら住宅問題を学ばうとする態度、或は単なる技術中心主義、その反対の社会生活中心主義、等々が入り交つて中々に何時果てるとも知れぬ議論がひろがつてきた。然し、一方編集委員会の現有能力と財政的基礎を無視しての議論はナンセンスになる。我々は多くの意見をきいた。その結論は編集委員会に一任されることになつた。編集委員長には大村理事が当ることになつた。そして、力に応じて力一杯の編集をやろう、あとは多くの人に充分に批判して貰つて、少しでも皆んなの身近の、なくてはならない雑誌に成長しようということに決つた。それが本号に凝集されている。読者も会員も徹底的に遠慮するところなく本誌をたたいてほしい。
▼本号アンケートの菅陸二氏の言葉、「百万人の雑誌」となるために全会員の編集に配布にご協力を切に望む。それでこそ本誌の重心は中央から地方へとのびる。(高橋)