『住宅』15巻5号 通巻164号 1966年5月10日発行 社団法人 日本住宅協会
スラム特集-住宅の底辺
スラム文献リスト(その1)
△ 近代スラムの成立期(明治19年~大正10年)
(注)今回のスラム交献の紹介と内容についての解説は田代国次郎氏が担当された。図書の所在、説明、不明点等について、必要な事柄について問い合せる事がありましたら、社団法人日本住宅協会を通じて返信郵送料同封の上御申出される様お願いする。
(1)「東京府下乞食原籍別調査」明治17年 統計集誌(第48号)
明治17年5月31日現在の府下スラム(安泊)の乞食調査
(2)「府下貧民の真況」明治19年 朝野新聞
最初の東京府下スラム街ルポルタージュ府下「西方」四ッ谷鮫ケ橋、麻布谷町、箪笥町、「北方」浅草松葉町、下谷万年町、「南方」芝新綱、芝田町
(3)「大阪名護町貧民社会の実況紀略」明治21年 鈴木梅四郎 時事新報
大阪府下スラム街最初のルポルタージュ【内容】第1、名護町の地理及び其由来、第2、名護町に貧民の集りし事情、第3.名護町貧民の戸口及び其地籍地価、第4、名護町貧民の住居家屋、第5、名護町貧民中憐れなる家屋の状態一斑、第6、名護町貧民の衣服、第7、名護町貧民の食物、家貨、職業、盗業事情、婚礼及出産、葬式及び死亡、祭礼、金融、衛生、教育、宗教、家主との関係、納租、生計費、家屋の処理拳情などスラム分析の典型をつくる。
(4)「貧天地餓寒窟探検記」明治23年 桜田文吾 日本
「貧天地」は東京府下のスラム、「餓寒窟」は大阪府下のスラム実態報告、源始蓄積期の恐慌により大都市のスラム街は形成される。
(5)「府下貧民の統計及事故」明治23年 国民新聞
東京府下貧民調査、警視庁指令による各警察署ごとの統計報告
(6)「窮民彙聞」明治23年 国民新聞
東京府下の貧民地区を調査した概要報告
(7)「東京府下貧民の状況」明治24年 呉文聡 スタチスチック雑誌(第57号)
恐慌期の府下スラム地区の科学的分析を試みたものであり、呉文聰によって貧民調査漂準がしめされた。
(8)「最暗黒の東京」明治26年 松原岩五郎 民友社
「国民新聞」に明治25年から26年にかけて載せられたものを集成した1冊、木賃宿、スラム、下等飲食街をルポしたものである。
(9)「東京の貧民」明治29年 時事新報
〔内容〕1.府下スラムの実態、2.乞食小僧、3.紙屑拾い、4.東京貧民一班、明治30年の恐慌期を目前にしてのスラム状況であり、統計をおりこんだ科学的なスラム社会報告。
(10)「昨今の貧民窟」(芝新綱町の探査)明治30年 報知新聞
恐慌期の東京府下芝新綱町スラム街をルポルタージュしたもの。〔内容〕スラム住民の職業、金融機関、教育、宗教、祭礼、医薬、衛生、衣食住などを詳細に報告する。
(11)「細民窟瞥見」明治30年 国民新聞
東京府下スラム街の実態ルボルタージュ。
(12)「東京府下の寒食者」明治30年 警視庁 統計集誌(第216号)
「寒食者」とは、紙屑買、紙層拾、履物直し、硝子毀買、木賃宿宿泊人などのスラム住民のことであり、治安上からの調査。
(13)「大阪貧民街の現状」明治30年 横山源之助 毎日新聞
大阪府下スラムの実況は、この他に大阪府下警察署が実施した貧民調査がある。(田代国次郎著「日本祉会事業成立史研究」に所収)
(14)「神戸の貧民部落」明治30年 横山源之助 毎日新聞
神戸という港湾都市にふさわしい独得の貧民と仲仕などのスラムを紹介する。
(15)「東京貧民状態一斑」明治31年 横山源之助 天地人
「日本之下層社会」(明治32年刊)の第1編「東京貧民の状態」の草稿となるものである。
(16)「大阪府下細民生計調査」明治31年 社会雑誌(第13号)
大阪府警察部が31年4月現在の市都4,914戸、郡郎8,567戸の細民を調査したもので、約124種もの零細生薬者:があげられた。
(17)「細民生計ノ状況」明治31年 官報
恐慌期における地方諸県の窮乏状況を内務大臣令によって報告されたものであり、全部で23県から報告畠がよせられた。
〔内容〕報告県名、岩手、秋田、宮城、福島、栃木、群馬、埼玉、長野、山梨、富山、石川、岐阜、和歌山、兵庫、鳥取徳島、高知、広島、島根、大分、福岡、鹿児島、沖縄((田代国次郎編著「日本社会福祉の基礎的研究」所収)
(18)「日本之下層社会」明治32年 横山源之助 教文館
スラムと「下層社会」についての基礎的研究書【内容】第1編、東京の貧民状態、第2編、職人社会、第3編、手工業の現状、第4編、機械工場の労働者、第5編、小作人生活事情
(19)「滋賀県南野貧民窟」明治32年 高木正義 社会(第7~9号)
「同和型スラム」だけを取り上げて社会学的に分析したのはこれが最初である、同和対策の必要を説いている。〔内容〕1.南野の小歴史、2.人口及戸数、3.生活の状態、4.社交の状態、5.経済事情、6.教育、7.宗教、8.犯罪、9.結論
(20)「東京の貧民窟」明治34年 時事新報
明治34年の経済恐慌期における芝新綱町のスラム街の実態報告書であり、職業、住宅、衣頬、五厘学校、労働、質屋、衛生、出産などくわしくルポされている。
(21)「宮城県下の貧民調査」明治35年 統計集誌(第292号)
恐慌による地方貧民の実態調査であるが、統計技術の進歩していた宮城県下の報告は貧民調査のモデルとなった。
(22)「東京の木賃宿」明治37年 雲水道者談 秋水生筆記 平民新聞
府下ドヤ街のルボルタージュ
(23)「貧民生活費の統計的研究」明治41年 河上肇 日本経済新誌(第2巻11号)
(24)「住居問題の解釈」明治43年 桑田熊蔵 慈善(第2編第2号)
(25)「欧米視察細民と救済」明治45年 生江孝之 博文館
欧米のスラム状況を学問的に紹介する最初の文献〔内容〕泰西細民窟の状態(米国の細民窟、英国の細民窟、貧困の原因及細民調査、細民と飲酒)、各国救貧制度(英国の救貧法、米国の救貧法、独逸の救貧法、仏国の救貧法、我国の救貧法)救済事業の趨勢(住宅改良事業、大学移殖亭策(セツルメント事業)浮浪徒救護事業、木賃宿、田園都市の経営)その他
(26)「細民調査統計表」明治45年 内務省地方局
治安維持的性格をもつ内務省実施による第一回スラム地区調査で、東京府下谷金杉町、竜泉寺町、入谷町、万年町、山伏町のスラムと、浅草神吉町、新谷町のスラムを調査する。
〔調査内容〕細民戸別調査、細民長屋、木賃宿戸別調、細民金融機関、職業紹介所、職工家庭調査、その他
(27)「細民部落の改善」明治45年 留岡幸助 慈善(第3編第4号)
(28)「細民部落改善協議会速記録」大正元年 内務省
「同和型スラム」の改善が叫ばれるようになる。〔内容〕教育に関する事項、風俗に関する事項、職業に関する事項、居住に関する事項(住宅、道路、上下水道の施設、其の他)衛生及び治療に関する事項、納税に関する事項、金融及び貯蓄に関する事項、社交に関する事項、改善機関に関する事項、神社に関する事項、宗教に関する事項、移住出稼に関する事項、その他。
(29)「細民住宅問題に就て」大正2年 生江孝之 慈善(第5編第1号)
(30)「職工問題資料」明治45年-大正2年 宇野利右衛門 工業教育会
第1輯「日本現時の職工問題」、第2輯「職工の住康と生活」(大正2年)
職工たちのバラック宿舎が問題になりだした。都市スラム地帯では収容できなくなるほど職工人口の増加がみられる。
[第2輯の内容]職工の住居、職工に及ぼす住居の影響(労働力に及ばす影響、勤続率に及ぼす影響、健康上に及ぼす影響、品性上に及ぼす影響、総結)、住居別より見たる職工の現状、社宅制度の理諭的研究、職工社宅の弊害とその矯正策、生活難救済策。
(31)「細民住宅と衛生上の注意」大正3年 野田忠広 慈善(第6編第2号)
(32)「細民調査統計表摘要」大正3年 内務省地方局
明治45年7月15日より大正元年10月までに実施した第2回の内務省施行によるスラム地区調査の結果である。対象スラム地区は、東京府下本所区(松倉町、中ノ郷横川町、若宮町、横川町、長岡町、大平町、柳島梅森町、柳島横川町、徳右衛門町、菊川町)、深川区(猿江裏町、本村町、石島町、千田町)、大阪府下(難波、日本橋、今宮、木津、西浜)〔主要調査事項〔1.総世帝数及総人口、2.現住有業者に関する事項、3.世帯主及其配偶者の事項、4.世帯主又は世対に関する事項、5.調査時における罹病者、精神病者、不具者に関する事贋、6.8才迄又は15才迄に関する事項、7.家屋住居等に関する事項。
(33)「大正元年執行の細民調査に就て」大正3年 後藤市蔵 統計集誌(第401号)
(34)「貧の研究」大正3年 日吉明助 佐藤出版部
貧困の多面性について、社会学的に考察したものであり、日清戦争後の物価騰貴を分析し、スラム地区生活者の奥態を究明する。
(35)「所謂細民教育なるものに就て」大正4年 坂本竜之助 慈善(第6編第3号)
(36)「細民部落改善事業」大正4年 五島盛光 慈善(第6編第4号)
(37)「貧民心理の研究」大正4年 賀川豊彦 警醍社書店
神戸新川スラムにて実際にスラム改良を行なった体験にもとずいて貧民心埋を研究したものである。日本のスラム研究においては名著。〔内容〕総論、1.物質に欠乏したる人間の研究(貧民の定養、生物界の生活難、貧民発生の原因、貧民発生史、20世紀に於ける貧民の現状、日本に於ける貧民及貧民窟、(1)地方の貧民及貧民窟、(2、東京の貧民、(3)大阪の貧民、(4)神戸の貧民窟、(5)穢多村の研究、貧民経済の一般)、2.物質の欠乏の精神に及ぼす影響の研究、(1)貧民生活に於ける生存の危険と精神作能の関係(その1、貧民生倉の研究)、その2、貧民病の研究)、(その3、貧民傷害率の研究)、(2)生活難の貧民心理に及ぼす影響(その1、住宅問題、貧民の「家」に対する観念、貧民家屋の構造、貧民家屋の人格に対する感化、清貧問題、貧民窟分散主義の効能、貧民住宅間題の積極的方面)、(その2、食物問題)、(その3、衣服問題)(3)貧民生活の作業能率及教育に及ぼす影響、(4}不景気と貧民心理の関係、(5)貧民と天才との関係、3.物質の欠乏したる人間の精神の研究、(1)貧民の知識の研究、(2)盆畏の感情(その1本能的感情、その2、倫理的感情及芸術的感情)、(3)貧民の意志の研究、(4)貧民移動率の研究、(5)貧民の喧嘩の研究、(6)貧民道徳の研究、(7)貧民窟の人格の研究、(8)貧民の宗教の研究、(9)貧困と犯罪の関係の研究、(10)貧民と群衆心理
(38)「伯林の貧民窟視察記」大正6年 慈善(第8編第4号)
(39)「貧民窟改善」大正6年 坂本竜之助 社会と救済(第1巻第1号)
(40)「東京に於ける貧民状況所感」大正6年 ヂェ・エム・デピス 社会と救済(第1巻第2号)
スラム問題についての関心が高まり、万年町スラムの特殊小学校長坂本竜之助らによってスラム改良が提唱される。
(41)「生計費問題」大正6年(社会政策学会論叢第6冊) 社会政策学会
[内容〕細民移植策、家計統計について、貧民発生の原因
(附録)職工生活状態に関する各種統計
(42)「現代都市の研究」大正6年 片岡安 建築工芸協会
都市問題や住宅政策について体系的な考察をまとめる。
〔内容〕現代都市膨脹の趨勢、都市の災害(都市と火災、都市と震災)、都市の衛生問題)都市衛生の趨勢,都市の結核予防、下水工事、給水工亭)、都市計両(都市計画の趨勢、交通系統、公園及遊園、公館の配置、都市の美観と建築美)都市の建築(都市建築の趨勢、火災防備、震災防備、都市建築の衛生設備、経済上より見たる都市の建築、建築法規)、現代都市の家屋政策)家屋政策の起源と慈善的事業)、英吉利の職工住宅法、英国の公営住宅の実例、欧大陸諸国の家屋問題、住宅公営の利害と我国都市の将来、田園都市(田園都市の起源と理想、田園都市の実現、田園都市の利害と我国に於ける郊外生活の観察)
(43)「大阪市に於ける窮民の家計」大正7年 櫛田民蔵 経済論叢(第6巻4、5号)
(44)「歳晩細民窟を視るの記」大正7年 杵淵義房 社会と救済(第1巻第4号)
(45)「東京府下貧民の状態並其救済」大正7年 東園甚光 社会と救済(第1巻第6号)
諸物価騰貴の折から警視庁が府下各警察署に命じて大正6年月現在までの貧民状態(スラム状態)を調査したものを摘要解説したものである。〔内容〕貧民基準(1家1人1ケ月9円以下7、8円の収入者、1家2人(所謂夫婦暮し)14円以下、1家3人で17円以下、1家4人で19円以下、1家5人で21円以下、1家6人以上は約平均1人1ケ月4円以下の収入者、其他は一般の状態から観察して所謂貧民と称する者)、貧民総数、約300,744戸、129,445人(内訳、市部貧民戸数貧民人口63,590人、郡部貧民戸数15,490戸、貧民人口l65,855人)
(46)「細民児童の生活状態と心身発達状況」 三田谷啓 社会と救済(第2巻第8号)
(47)「住宅問題及び住宅政策」大正7年 櫛田五郎 社会と救済(第2巻第8~第3巻第1号)
人口の都市集中により住宅難が深刻化し、住宅政策の欠陥が大きな社会問題となった。
(48)「細民の衛生状態に就いて」大正8年 輝峻義等 社会と救済(第3巻第3号)
(49)「刻下の住宅問題及び対策」大正8年 斉藤 樹 社会と救済(第3巻第5号)
(50)「住宅問題に就いて」大正8年 窪田静太郎 社会と救済(第3巻第6号)
(51)「英国に於ける住宅問題」大正8年 沢田竹治郎 社会と救済(第3巻第6号)
(52)「住宅問題」大正8年 沢田竹治郎 社会と救済(第3巻第8号)
米騒動があってから、食から「住」の問題にまで生活問題は広まっていった。そうした激しい世論が背景となって、市街地建築物法が公布されることになる。
(53)「生活問題」大正9年 森本厚吉 同文館
〔内容〕経済的生活の基礎、奢侈的欲望と経済的生活、経済的生活と富力、生活の標準、生活費研究の発達、現代に於ける生計費の研究、食物の職務と保健食料、日本保健食料とその価格、日本国民食料、日本食撤消費の現状、食物消費の改善、麵麭食と米食の比較、被服の職務と被服費、日本国民衣服、都会に於ける被服の現状、衣服の改良、日本婦人及び子供服の改良、住家の職務と住居費、米国に於ける住居、英独仏に於ける住居、日本に於ける住居、住居の改良
(54)「木賃宿の話」大正9年 不可見生 社会政策時報(第1号)
(55)「木賃宿の研究」大正9年 朝鮮及満州(第160号)
(56)「深川区富川町に於ける木賃宿の研究」大正9年 東京市霊岸小学校調査 統計集誌(第474号)
いわゆる「ドヤ型スラム」が社会的問題として注目されるようになり、調査研究が活発になりだす。東京府下の代表的「ドヤ型スラム」地区、深川富川町の木賃宿を、通学地区の霊岸小学校々長とスラム研究家である同小学校訓導椎名竜徳が調査したものである。〔内容〕富川町木賃宿の状況、木賃宿止宿人年令別、木賃宿生活の学令児童、未就学の理由調査、木賃宿止宿人出身府県別、木賃宿生活児童保護者の職業と収入、家族数畳数並家賃調査、神棚、仏壇の有無、宗旨調査、戸籍の調はざる者、保護者の教育程度、父母無き家庭調査、就学児童の成績、就学児童の体質、木賃宿生活児童救済学級繍成の必要。
(57)「貧民生活の実状」大正9年 草間八十雄 社会と救済(第3巻第10号)
(58)「小住宅供給の実例に就いて」大正9年 船田 中 社会と救済(第 巻第1~6号)
(59)「貧民窟の家賃」大正9年 草間八十雄 社会と救済(第4巻第9号)
(60)「現代都市の問題」大正10年 佐野利器・小川市太郎 現代社会問題研究(第4巻)
〔内容〕住宅問題(住宅難、住宅難の原因、住宅難と家計、住宅難と衛生、住宅難と道徳、住宅難救済、日本の住宅法、英国の住宅問題)、都市の土地政策(市有地増加の必要、大阪市内の地価調)、其他
(61)「住宅調査」大正10年(労働調査報告第7輯) 大阪市社会部
〔内容〕緒言、調査の範囲、調査の方法(調査票、調査票記入上の注意)、整理の結果(位置、方向、構造、床下の乾湿とその高さ、室数と居住者数、畳数、床上の高さと気領、炊事場、便所、附貸、敷金、家賃先払の有無、月収と家賃、結語)
(62)「東京市内細民の入質に関する調査」大正10年 東京市社会局
〔内容〕緒論、貸出金の使途、入質物品の緬頬、貸出金額、貸金利子、流質、其他(東京市社会局叢書3)
(63)「部落改善事業」大正10年(社会事業講演集) 留岡幸助 岐阜県庁内務部
「同和型スラム」の改良を社会事業家が熱心にやりだす。貧困状態からの脱出をはかることがスラム改良につながるはずであるが、善意の力だけでは限界があうた。
(64)「職工生活状態に関する調査」大正10年 東京工場懇話会
〔内客〕前篇(5月分の調査)、甲(総括)1.世帯調、2.収人支出調(収入支出内訳平均額、食料費の内訳平均額、月収別に依る収入支出内訳平均額、月収別食料費平均額)、3.収支過不足調(月収別収支不足平均頗)、4.家賃及び貸間に関する調(家賃を収入又は支出するもの、収入別家賃調、家族数別家賃調、貸間をなせるもの、貨間代と家賃との対比、少数家賃調、家貸の少額なるもの)妻の収入に関する調(収入別に依る調、家族数別による凋、子供の数別に依る調、末子の年令別に依る調、仕事の種類別に依る調)、乙(世帯別)1.世帯人員数及職業調(月収別)、2.収入支出内訳置(月収別)、収支過不足調、(月収別)、食料費内訳調(月収別)生計費内容の例。後編(6、7月分及3ケ月を通しての調査)1.概説、2.収人支出調、3.収支過不足調(6、7月分)附記、附(物価調)
(65)「東京市内各区の細民窟調査」大正10年 深海豊二 社会政策時報(第4、5号)
東京府下のスラム地区をレポートしたもので、調査地区は、芝区新綱町、金杉町芝浦町、浜松町のスラム、深川区富川町猿江裏町、本村町のスラム、本所区太平町、花町、長岡町、吉田町、三笠町のスラム、浅草区玉姫町、浅草町、田中町のスラム、下谷万年町、入谷町、山伏町、金杉下町、龍泉寺町のスラム、四谷区谷町(元鮫ケ矯)、永住町、旭町(元新宿南町)のスラム地区である。〔内容〕細民の業態、家屋の業態、家賃の比較、畳数と家族数、物価の比較、衛生状態、風紀の状態、趣味と娯楽、犯罪的観察、細民の性状
(66)「生計費及び細民地区域に関する調査」大正10年 東京市社会局
(67)「都市住宅問題に関する調査」大正10年 東京市役所
(68)「東京市内特殊部落に関する調査」大正10年 東京市役所
[秘]の文献であるが「同和型スラム」を調査したものとして貴重なものである。
(69)「歳晩の貧民窟と実状踏査」大正10年 草間八十雄 社会と救済(第4巻第10号)
(70)「部落問題の真相と改善について」大正10年 遠藤隆吉 社会と救済(第5巻第2号)
(71)「東京市内の細民に関する調査」大正10年 東京市社会局
大正9年に東京府下のスラム地区と貧民階級について調査されたものである。[内容]総説、定居的細民の調査、(分布地域、世帯及人口、(1)区別世帯数及人口、(2)町別世帯数及人口、(3)家族敷、体性、年令、出生地、(4)細民階級と一般労働階級との人口関係。住居(1)住居の種別、(2)家屋の構造、(3)畳数と居住人員、(4)家賃、(5)便所・炊事場。職業、(1}職業の概観、世帯主の職業、家族の職業、就業日数及職業種別表。生計、(1)所得、(2)消費。細民生活の諸事情、(1}細民生活の実例(2}嗜好教育程度及読物、(3)貧窮の状態に陥りし世代及上京の年月、(4}貧窮の原因、(5}貧窮の細民に及ぼす影響)不定居的細民の調査(木賃宿宿泊者、(1)慨説、(2)体性、年令、出生地(3)生計。水上生活者及浮浪着、(1)水上生活者、(2)浮浪者)今次財界不況の影響(財界不況に伴なう細民生計状態の変化、内職の萎縮、労銀の減少並賃金の下落、失業、細民の移動)