廣田神社

今宮神社の北約一丁許の所にある。以前は此の社の在る所に鬱蒼たる森があつて、之れを廣田の森と称していたが、今は伐り去られて森の影も見えない。

祭神 天照太神

摂社として祇園社と稻荷社がある。当社は何時の頃に初めて祀られたか判らない、伝説によれば仁徳帝の御宇であると云ふが確証は残っていないけれど、其古社であることは確かである。(今宮町志)


広田神社(浪速区広田町)

当社は今宮神社の北方約100メートルの地にあって、もと四天王寺の鎮守で今宮村の産土神である。創建年月は不詳であるが、江戸時代には境内も広田の杜といわれ欝蒼とした森で、頗る広く社地の西方に紅白二種の萩を植えその辺りには茶屋があり萩の茶屋と称した。当区の萩之茶屋にはその茶店の分店があったといわれる。

摂津名所図会大成 巻之八

近年境内に桜樹多く植て殊更に美景なり。又茶店には萩あまた有て中秋の花の盛りには貴賎うちむれて甚賑わし 今宮の萩とて年久しくこれを賞せり。且近年信心の願主等境内にあまた桜を寄付し植しより春は殊更美観なり

祭神 本社天照皇大神

末社 稲荷神社 宇賀御魂神

氏子地域 東田町、今池町、東西入船町、長橋通1丁目、鶴見橋北通1丁目、鶴見橋通1丁目、旭南通1丁目、旭北通1丁目、西四条1丁目、東四条1−3丁目、海道町、甲岸町、東・西萩町、花園町、三日路町、梅南通1丁目、曳船町、南・北神合町、南・北吉田町、松通1丁目、橘通1丁目の一部、苔山町(以上西成区内)東・西関谷町、船出町、南・北高岸町、広田町、日本橋筋五丁目、恵美須町、宮津町、水崎町、馬淵町、霞町、戎本町の一部(以上浪速区)