大阪市会での発言
「あいりん地区」は禁句とー1998(平成10)年

【 平成101112月定例会常任委員会(民生保健)-1109日−01号 】

◆関根信次委員 先ほど環境保健局長から報告があった問題について、若干お聞きをしておきたいというふうに思います。

 今回のあいりん地区の集団赤痢の発生ですが、対応を見ておりますと、夏の経験を受けて内部的には一定迅速な対応をやられたというふうに私も思っています。しかし、気になる問題が幾つかあるんですが、1つは発生源といいますか、いわゆる居住しているところが野宿ですから、発生源というのはなかなかわからないんですが、患者が野宿している先ですね、これが随分広がってんじゃないかと、今回、という心配をしています。

 もう1つは、夏よりも60名を超える陽性の患者になるまで、期間が非常に短いという感じがします。この2つの点、いかがなんでしょう。

中略

◆柳本豊委員 せっかく関根委員ね、私の地元のことについて懇切に、オール大阪かなんかわからんけれどもね、ちょっと御指摘を受けましたので、私も簡単にでございます。私も実はこの後7時半からあいりん地域のあいりん問題について私も会合がありますんで、そちらへ行きますけれども、総括して申しますと、

 
今、あいりん地区と言われますけども、これはあいりん地区とは申しません。あいりん問題、あいりん対策、あるいはあいりん地域、こういうような表現をいたしておりまして、民生局におきましてもそういうような表現を以前からお願いいたしております。

 したがいまして、あいりん地区というのは、もしそういう御表現をされましたときに、実は非常に憤りを感じられるんです。だれが感じるかというと、これはその地域に住んでおられるのは、日雇労働者、野宿者じゃないんです。地域の住民がたくさんいらっしゃるんです。今、その地域の住民の方々が、大変な勢いで私ども責めを受けております。