市更相の玄関に残っている大阪市立愛隣会館の表示


§2 釜ヶ崎対策
1.明るい釜ヶ崎を建設するために(昭和37年現在)

○地域住民の協力体制
 地区の改善を目指して、昭和35年9月に地元各種団体や有志によって「西成愛隣会」が結成され、地域の体質改善のために、その活動が活発に行われている。

○愛隣会と市対策の拠点「第1愛隣会館」の建設
 「釜ヶ崎」の中心地にある西成区甲岸町21の市民館に隣接した空地に、木造2階建て(延100坪)に総経費500万円をかけて第1愛隣会館(西成愛隣会館)を36年4月に建設した。この建物は生活指導室、婦人相談室、内職作業室、学習指導室、相談室、診療室など地域のニードを満たす機能を持った施設で、愛隣会の活動拠点となっている。

第二愛隣会館の建設
 第一愛隣会館が狭小なので総合拠点として第二愛隣会館を建設中である。当会館は建坪100坪の鉄筋5階建てであり、総合相談所(昼夜)、各種相談コーナーの詰所、青少年補導室、学習指導室、浴室、調査研究室、娯楽室、集会室等を設置し、4階、5階はあいりん学園の教室にあてられ、屋上は簡易運動場となる。7月末に完成予定。

補足:第2愛隣会館完成後、第1愛隣会館(西成愛隣会館)は、第2愛隣会館の付属授産施設となり、第1愛隣会館(西成愛隣会館)の名称は使われなくなります。