【 平成1012月臨時会常任委員会(建設港湾)-1216日−01号 】

○稲森豊委員長 自己紹介は以上であります。

 これより議事に入ります。

 請願第49号、子どもたちが豊かに育ちあえる大阪市にするため子育て環境の整備と保育の公的保障を求める請願書外10件を一括して議題といたします。

 理事者の見解を表明願います。

◎井越建設局長 今回、建設港湾委員会に付託されております請願第49号から第52号及び第54号から第58号並びに第60号、第61号につきまして、一括して見解を述べさせていただきます。

 都市公園は、都市における緑の拠点であり、災害時には避難場所となるとともに、児童、青少年には健全な運動の場を、お年寄りには憩いの場を提供し、市民のレクリエーションとコミュニケーションの場として、潤いのある豊かな都市環境を形成するための役割を果たすオープンスペースとして、市民生活に欠かせない重要な使命を担っております。

 本市におきましては、大阪城公園、長居公園、鶴見緑地などの大規模公園や、子供たちやお年寄りが気軽に遊べ、憩える身近な公園の整備を積極的に進めてまいっているところでございます。

 その結果、平成9年度末には、20年前と比較いたしますと、公園数は 593カ所から 886カ所へと約 1.5倍に増加しております。また、公園面積は 619.7ヘクタールから 867.9ヘクタールへと約 1.4倍に、さらに市民一人当たりの公園面積は2.28平方メートルから3.35平方メートルへと約1.47倍になっているところでございます。

 公園整備につきましては、用地の確保が最大の課題でございますが、用地買収はもちろんのこと、土地区画整理事業を初め公共施設の上部利用などによる公有地の有効利用、住宅開発など、あらゆる整備手法により公園用地の確保に努めております。

 また、近年の高齢化社会の進展、余暇時間の増大、ライフスタイルの多様化などを反映して、市民の健康や余暇に対する関心が高まり、スポーツ・レクリエーション施設に対するニーズはますます増大、多様化してきております。これらのニーズに対応するためにも、陸上競技場、野球場、庭球場、プール、地域スポーツセンターなど、各種スポーツ施設の整備を進めますとともに、公園のリフレッシュや老人健康広場、みちばた広場の整備など、公園の整備を進めてまいっているところでございます。

 また、公園への時計やトイレ、あるいは水道、公園灯の整備につきましては、公園の規模、利用実態、管理上の問題などを勘案しながら実施しており、砂場の安全衛生につきましても配慮を行っているところでございます。

 施設の保守、樹木の管理、清掃など良好な維持管理面とあわせまして、今後とも子供からお年寄りまで楽しく快適に利用できる公園づくりを進めてまいりたいと考えております。

 なお、野宿生活者に対しましては、現在、定期的に巡回を行い、公園の適正利用について指導、勧告に努めているところでございます。今後とも関係先と十分に連携をとりながら、粘り強く指導、勧告に努めてまいります。引き続き広く市民の御理解と御協力を得ながら、公園・緑化事業の推進やスポーツ施設の整備に努めてまいりたいと存じます。