【 平成18年3月定例会常任委員会(民生保健・通常予算)-0316日−04号 】

◆明石直樹委員 続きまして、同じく関連団体でありますみおつくし福祉会についてお尋ねさせていただきたいと思います。

 みおつくし福祉会に対し、法人の本部経費として交付金を支出されています。これはどのような経費であるのか、また金額は幾ら計上されているのか、そしてまた、なぜ数多くある社会福祉法人の中で特定のみおつくし福祉会だけに支出されているのか、御答弁をお願いしたいと思います。

◎籔本健康福祉局生活福祉部地域福祉課長 お答えいたします。

 みおつくし福祉会本部事務局のうち、受託事業等の対象とはならない職員7人分及び管理経費を対象に現在交付金を支出しておりまして、平成18年度予算で6,6327,000円を計上しております。みおつくし福祉会は、設立当初の昭和31年から、そのときどきの本市福祉行政課題に対応し、本市が設置した社会福祉施設の経営を受託してきております。当初は、生活保護施設から、その後順次、母子寮−−現在の母子生活支援施設でございますけれども−−など対象施設を追加して、最近ではホームレス関連施設を受託するなど、現在では28施設を経営し、本市福祉事業の推進に寄与しておるところでございます。

 これら多数の施設を運営していく中で、本市との調整のほか、施設間の連絡調整、職員の労務管理並びに職員研修等法人本部として行うべき業務がございます。そのために、歴史的経過も踏まえ、本部経費の一部を交付金として支出しているところでございます。

 なお、他都市におきましても、多数の公設置施設の経営を受託している法人に対し、事務局経費を補助しているというふうに聞き及んでいるところでございます。以上でございます。

◆明石直樹委員

続いて、みおつくし福祉会の平成16年度の収支決算書をちょっと入手することができました。この中身を見させていただきましたところ、これはちょうど平成16年貸借対照表、これが、事業がどうなっているかということがわかる部分でありますけれども、この資産の部、ここで資産が総トータルで約229,000万円ございます。負債の部として総トータルが4億800万円、この中にまた退職給与引当金というのがございまして、これもここは計上されております。1億2,700万円。純資産の部で総トータルを見ますと、これが総合計で188,200万円ということで、この次期繰越金経常活動収支差額、これは7億4,000万あります。また、そのうち当該活動収支差額、これが1,800万円。

 これを見させていただいて思うのは、これは当然決算は黒字ベースでありますし、最近では措置費の弾力的な運用が可能であると、このようにも聞いております。今まで事務局経費として一定の補助をしてきた、このことについては、過去の経過を先ほどおっしゃっておられましたので理解できないことはありません。今日の状況から考えてみると、みおつくし福祉会だけに補助するというのは今後どう考えていくのか、また関与のあり方はどう考えていくのか、御答弁をお願いしたいと思います。

◎籔本健康福祉局生活福祉部地域福祉課長 お答えいたします。

 みおつくし福祉会は、先ほど御説明いたしましたように、歴史的な経過はもとより、最近におきましても設置期間が限られますホームレス関連施設等、そのときどきにおきまして、他の法人では対応が困難な施設の経営を受託するなど、本市にとって重要な役割を担ってきた法人でございます。しかしながら、委員御指摘のように、今日的状況を考慮し、その関与のあり方につきましては検討してまいりたいというふうに考えてございます。以上でございます。