114-衆-予算委員会-2号 平成01年02月16日

 

平成元年二月十六日(木曜日)

    午前十時開議

 出席委員

  委員長 大野  明君

   理事 越智 伊平君 理事 近藤 元次君

   理事 田名部匡省君 理事 山下 徳夫君

   理事 綿貫 民輔君 理事 上田  哲君

   理事 村山 富市君 理事 宮地 正介君

   理事 吉田 之久君

      相沢 英之君    粟屋 敏信君     伊東 正義君    池田 行彦君

      稲村 利幸君    上村千一郎君     大坪健一郎君    奥田 敬和君

      海部 俊樹君    梶山 静六君     北村 直人君    熊谷  弘君

      倉成  正君    小坂徳三郎君     後藤田正晴君    左藤  恵君

      佐藤 文生君    志賀  節君     砂田 軍民君    高鳥  修君

      月原 茂皓君    中島  衛君     野田  毅君    浜田 幸一君

      林  義郎君    細田 吉藏君     村田敬次郎君    渡辺 秀央君

      井上 普方君    上原 康助君     川崎 寛治君    菅直人君

      佐藤 敬治君    辻  一彦君     野坂 浩賢君    山口 鶴男君

      坂口  力君    日笠 勝之君     冬柴 鉄三君    水谷  弘君

      楢崎弥之助君    米沢  隆君     浦井  洋君    岡崎万寿秀君

      児玉 健次君    佐藤 祐弘君     矢島 恒夫君

 出席国務大臣

        内閣総理大臣  竹下  登君

        法 務 大 臣 高辻 正己君

        外 務 大 臣 宇野 宗佑君

        大 蔵 大 臣 村山 達雄君

        文 部 大 臣 西岡 武夫君

        厚 生 大 臣 小泉純一郎君

        農林水産大臣  羽田  孜君

        通商産業大臣  三塚  博君

        運 輸 大 臣 佐藤 信二君

        郵 政 大 臣 片岡 清一君

        労 働 大 臣 丹羽 兵助君

         建 設 大 臣 小此木彦三郎君

        自 治 大 臣国家公安委員会委員長     坂野 重信君

        国 務 大 臣 

        (内閣官房長官)小渕 恵三君

        (総務庁長官) 田澤 吉郎君

        (北海道開発庁長官)

        (沖縄開発庁長官)      坂元 親男君

        (防衛庁長官) 金丸 三郎君

        (経済企画庁長官)      愛野興一郎君

        (科学技術庁長官)      宮崎 茂一君

        (環境庁長官) 青木 正久君

        (国土庁長官) 内海 英男君

 

本日の会議に付した案件

 平成元年度一般会計予算

 平成元年度特別会計予算

 平成元年度政府関係機関予算

     ――――◇―――――

 

○綿貫委員 各地方では大いに期待をいたしておりますので、できるだけスピードアップをしてこれらを完成してもらいたいと思います。

 もう一つ、日本の国の中で、国民生活の中で一番大きな問題は、私は住宅政策だと思います。先年、国際居住年という国連の行事がございました。これは、世界の中で約一割の人々がホームレスピープルでございまして、この人たちに家を与えようという運動でございましたが、我が日本の中におきましては、これらの国連に協力をすると同時に、やはりウサギ小屋と言われるような日本の住宅に目を向けて、これを何とか文化的な方向にリードしようということでこの行事が行われたやに思っております。今日、財政もだんだんと立て直ってくるという時代におきまして、国民の最も望んでおりますこの住宅というものの豊かさが実感できるような世の中を早くつくらなければならないのではないかと思うわけでございます。

 現在、国民一世帯一・二月平均と言われておりますけれども、最低居住水準に満たないものが四百万戸もある。約一割あります。しかも、住宅に対して国民の半分が不満を持っておると言われておるわけであります。幾ら働いても家が持てない、こういう不公平感が増していったならば、今日日本を築いてきた勤労者の勤労意欲というものが損なわれたらどうなるか。こういうことを考えますときに、国の財政再建とあわせて住宅政策というものに大きな視点を置いて国政を運営していただきたいと存じますが、総理のお考えをお聞きいたします。

 

○竹下内閣総理大臣 芦から衣食住という言葉もございますが、いわゆる豊かさというものを実感一すゑめの住宅政策それから屋環境の整備こういうことが大変重要な問題であるというふうに私も理解しております。したがいまして、計画に従ってこれらの問題を推進していかなければならない。

 しかし、ここに問題になりますのが、いわゆる土地問題が避けて通れない大きな問題でございます。したがって、今国会に土地基本法の提出をし、御審議をお願いする準備を整えておりますが、それらをまた御議論をしていただく段階におきまして、土地政策のあり方、すなわち住宅政策の土台ともいうべきものが論議され、成果が上がることを期待をしておるところでございます。